確認と改善のポイント(戸建て編)
自立度が落ちて来た時には、「自分のやりたいことが、好きな時
に、自分一人で出来る」ことが大事です。いつまでも、出来るだけ一人で、介助なしに外出できるようにしたいものです。飛び石なども踏み外し易くなります。
〇通路が雨の日など滑りやすくなりませんか(共通)
〇夜、通路の足元が暗くはないですか(共通)
〇通路の階段に手摺がありますか (共通)
△歩行器で道路までひとりで出られますか(住み続けられる)
△車イスで玄関から道路まで出られますか(住み続けられる)
課題は
玄関ポーチから道路までに階段などのバリヤーがありませんか。
雨の日などに踏み石で滑ったり転んだりする心配はありませんか。
家の外はつい見逃してしまう場所です。
日陰になるところでは冬、雪などが凍り付くこともあります。
そして、高齢になって一番低下するのはバランス感覚です。
歩幅も狭くなります。
改善は
まず「雨の日に滑らないか」確かめてみましょう。
角の丸い小さな踏み石は平板のモノに取り換えましょう。
専門家に診てもらう事も良いかも知れません。
課題は
門燈や街灯はあるけれど、足元まで明るくなっていないことがあります。傘をさすなどすると、なおさら足元が暗くなります。
改善は
高齢期に必要な、玄関から外の明るさは一般の3倍です。
足元が暗くならない様な照明位置を選びましょう。
特に飛び石などがある場合は、足元を明るくしておきましょう。
加えて、防犯の観点から、玄間が道路から見通せるか、死角(隠れ場所)が無いか確認しましょう。
課題は
家の中の手摺も大切ですが、実は玄関から外の手摺も大切です。
雨が降ったり、凍ったり、そして片手に傘やモノを持っていることがあります。
改善は
外回りの手摺は早めに考え、早めに設置しませんか。
階段だけでなく、門扉の周りにもあれば安心です。
課題は
高齢者がしたいこと、女性では「買い物」「友達に会う」、男性では「散歩」「趣味の集まり」です。
これはどれも「外出」しなければなりません。
「自分のやりたいことが、好きな時に、自分一人で出来る」ためには、杖をついてはもちろん、歩行器を使用するようになっても「好きな時に、自分一人で外出出来る」ことが大切になります。
改善は
玄関から門扉までの通路の様子を、もう一度「歩行器を使ったらどういう事になるか」想像してみましょう。
体力は今よりずっと落ちています。
階段があれば、歩行器を持ち出せるでしょうか。
そういう想像、シミュレーションをしてみて、元気な間に工夫することを出してください。
手摺は必要になります。段差を小さくする方法はないでしょうか。
課題は
在宅で車イスを使用するには家の内外それぞれに課題があります。家の中では伝い歩き、外では車イスという事もあります。
玄関で車イスに移乗して外出やデイサービスなどに行く時、どうしましょう。
介助者に負担の無い工夫が出来ないでしょうか。
改善は
玄関から道路までの移動が車イスでは難しい場合は段差を解消する機器があります。
玄関以外から、例えば介護室になった居室からベランダへ出て、そこからスロープや段差解消機を使い道路まで行ける場合もあります。
このサイトは2021年5月に公開しました。
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